映画「SHAME-シェイム」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「SHAME ーシェイムー」
セックス依存症の男性の生活を赤裸々に描いた物語。
これでもかというほど性描写が過激なのですが、不思議にいやらしいという感じはしませんでした。
むしろ痛々しいと思いました。
主人公は自分の欲望を満たすためというより、自分を痛めつけるために性行動に走っているように見えるのです。
セックスをしているときの彼の表情も、快楽なんてなくてまるで苦行に耐える修行僧みたい…。
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映画「愛する人」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「愛する人」
とても良い作品ですが、あまりメジャーではないのでしょうか?
「彼女を見ればわかること」のロドリゴ・ガルシア監督の作品です。
「彼女を見ればわかること」と同様に、女性に寄り添った映画となっています。
女性の繊細な心の動きや、強さと弱さ、美しさが(そして時には嫌らしさも含めて)丁寧に表現されていました。
複数の女性たちの物語が描かれ、「母と娘」という絆により、繋がり合っていきます。
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映画「イングリッシュ・ペイシェント」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「イングリッシュ・ペイシェント」
砂漠を舞台にした映画で真っ先に頭に浮かぶのは、「アラビアのロレンス」とこの作品。
とにかく砂漠の映像が美しいです。
冒頭で、小さな飛行機の影が砂漠に映ります。
その飛行機には、操縦している男と、穏やかに眠っているかのような美しい女が乗っています。
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映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
あらすじ、感想と評価 *ネタバレ注意
ジム・ジャームッシュ監督の、長編デビュー作品なのだそうです。
いいですね~、ざらついたモノクロの映像に、この独特の世界観。
明確なストーリーや、ドラマなどはないので、好き嫌いが別れるかもしれませんが、私は好きです^^
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映画「愛を読むひと」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「愛を読むひと」
なんとも重厚なストーリーでした。
いまだ余韻が冷めきっていません…
第二次世界大戦後のドイツを舞台に、15歳の少年が、彼の運命を変えることになる年上の女性と出会う物語です。
最初の出会いから、数十年にわたる二人の運命をたどっていきます。
ずっと年上の女性との、生涯を通じる愛の物語。
二人の愛のかたちは、「本を読み聞かせること」
その寄り添い方、心の交流が、優しく、愛おしく、そして切ない。
本を朗読することが終わってしまうとともに、二人の愛の物語も終わってしまうことになります。
重みを感じさせる時の流れと、現在と過去の交錯する映像は圧巻です。
「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリーが監督なのだそうで、なるほど~、と思いました。
確かに壮大な時の流れを感じさせる作り方が似ているかもしれません。
主演はケイト・ウィンスレットとレイフ・ファインズ。
ケイト・ウィンスレットは安定した存在感のある女優さんですね。
ドイツ人の役を演じているのですが、それほど違和感がなく、強さと弱さを併せ持つ主人公のハンナという女性を繊細な演技で表現していました。
レイフ・ファインズはいつもながらの静かに役に入り込む演技でさすが。
この人は本当に女優を立てるのがうまい役者さんだなあと思います。
でもできればこの重厚な映画はドイツ人の俳優を使って、ドイツ語で作ってほしかったかな。
その方がドイツの街並みや風景ともしっくり似合ったと思います。
あらすじ、感想と評価 *ネタバレ注意
15歳のマイケルはある日、通学途中に気分が悪くなったところを、通りすがりの女性に助けられます。
病気の治った彼は、お礼をしようと彼女の家まで訪ねにいきます。
そのハンナという30代の女性は、路面電車の車掌として働き、素朴で簡素な部屋に住んでいます。
寡黙でミステリアスな雰囲気のある彼女に、マイケルは強く惹かれ、彼女に誘われるままに肉体関係を持ちます。
マイケルは初めての恋愛に夢中になり、毎日のように学校帰りにハンナの部屋を訪ねるようになります。
ハンナは彼に本を読んで欲しいと頼み、マイケルは情事の度に彼女に本を読み聞かせることが日課となります。
ハンナはずっと年下であるマイケルとの情事に引け目を感じていたのか、彼と距離を置こうとします。
そしてある日何も言わずに彼の前から姿を消してしまいます。
それから8年が過ぎ、法学生となったマイケル。
ゼミの課外授業で裁判所を訪れた彼は、そこでハンナと思いがけず再会します。
彼女はナチス政権時代に看守として働いていて、殺人罪で被告席に座っていたのでした…
かつて愛した人、そしておそらく今でも忘れられず愛しているであろう人が、厳しく罪を糾弾されるのを見守る苦しさ。
そしてその罪はマイケル自身にとっても到底赦しがたいものでした。
彼女の罪を赦すことはできなくても、牢獄にいる彼女に寄り添うことができることに、彼は気がつきます。
かつて二人が幸せだった頃のように、「本を朗読すること」によって…
マイケルの朗読によってハンナの監房での生活に光が照らされるのですね。
彼のテープを受け取ったときの、ケイト・ウィンスレットの嬉しそうな表情が心に残っています。
愛ってこういうかたちもあるのだなと思いました。
深く愛していても、相手の犯した罪をどうしても赦すことのできないマイケルの苦悩も胸に響きました。
罪の赦しと、生涯にわたる愛。
美しく繊細な映像、緻密につくりこまれた構成により、心に染み入る作品に仕上がっています。
Huluで現在配信されています。 ⇒ Hulu
映画「バッファロー’66」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「バッファロー’66」
あらすじ、感想と評価 *ネタバレ注意
ヴィンセント・ギャロの監督デビュー作品。
1998年公開当時、「おしゃれな映画」として人気があったように記憶がしてしますが、今また観てもおしゃれでかっこよかった!
映像の質感が粗いというか、ざらざらしている感じがするのですが、それが良い味わいになっているんですよね。
ゴダールの映画を思い出させるようなカット割り。
でもその「おしゃれ感」が鼻につくほどではなくて、程よいバランスでした。
それにしてもヴィンセント・ギャロ演じる主人公のビリーは、だめだめな「俺様」野郎ですね~(笑)
もしかして本人もこういう性格なんだろうか?と思うほど自然に演じています(^^;
ビリーは刑務所上がりなんですが、両親には自分が刑務所へ入ったことを言えずに、結婚して仕事で遠くに行くと嘘を言います。
そして両親に会わせるために、たまたま出会った女の子のレイラをさらって、彼女に奥さんのふりをしてくれと頼みます。
「俺のことを崇拝し愛し大事にし、俺なしでは生きていけない女房を演じてくれ」
彼はこうレイラに言います。
とんでもない”俺様”野郎ですね・・・
それに対して素直に従ってしまうレイラは天使のように純粋で優しい女の子。
レイラを演じる、クリスティーナ・リッチがとても良いです。
可愛らしいロリータ・フェイスに濃い化粧、ふっくらした体もセクシーです☆
レイラはビリーについて彼の両親の家へ行き、そのうちに本当に彼の妻であるかのような気持ちになってきたらしく、その後も何となく彼と一緒にいます。
個人的に気に入っているのは、二人がボーリング場に行くシーン。
1人でボーリングに夢中になっているビリーに退屈し、レイラはむくれて靴を鳴らしながら踊るのですが、このダンスシーンがとても素敵です。
彼女のけだるさと寂しさが表現されています。
この映画の一番の名シーンかも。
ビリーは自分の人生を台無しにした男に復讐を誓い、彼を殺して自分も死のうという計画を抱いているのでした。
そんな絶望的なやさぐれた男が、天使のように心の美しいレイラに出会ったことにより、心を救われる物語。
おしゃれな雰囲気だけれども、ヴィンセント・ギャロは主人公のかっこ悪さや情けなさをとことんまでさらけ出しているのですね。
そしてそんなビリーを受け入れて愛してくれるレイラ。
都会の片隅の美しいおとぎ話みたい。
ざらついた乾いた映像が二人の純愛を引き立てています^^
Huluで現在配信されています。⇒ Hulu