Huluで観るおすすめ映画・洋画の感想と評価

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映画「チェ28歳の革命」あらすじ(ネタバレ)感想と評価

映画「チェ 28歳の革命」

 

キューバ革命の指導者となったチェ・ゲバラの伝記的な映画。

監督はスティーヴン・ソダーバーグ、2部作で、この映画は第1部に当たります。

 

私はチェ・ゲバラについても、キューバ革命についても、詳しく知らなかったのですが、前回の記事で取り上げた「モーターサイクル・ダイアリーズ」、そしてこの2部作を観て、すっかりチェ・ゲバラの人柄と人生に魅せられてしまいました…。

 

 

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あらすじ、感想と評価 *ネタバレ注意

 

この映画では、ゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバ革命に参加して貧しい民衆たちのために闘う姿が描かれています。

 

キューバ革命の背景についての詳しい説明はなく、事実に沿ってリアルなドキュメンタリー・タッチで進行していきます。予備知識がないと筋を追うのがちょっと大変かも。

チェ・ゲバラが若い青年だった頃を描いた作品「モーターサイクル・ダイアリーズ」を先に観ておくと、彼らの理想を理解しやすいかもしれません。

 

「モーターサイクル・ダイアリーズ」では、チェ・ゲバラが23歳の医学生だった頃に、南米大陸の一万キロを縦断する旅が描かれています。

その旅が彼の原点となり、南米大陸で出会った貧しい民衆たちを救いたいという思いが、彼を後に革命家へと導くことになりました。

 

キューバの独裁政権(バティスタ政権)を倒し、圧政に苦しむ人々を救うために、チェ・ゲバラはカストロの右腕として革命に参加します。

この「チェ 28歳の革命」ではその革命の闘争が描かれています。

 

山の中や市街地で展開されるゲリラ戦は、臨場感があってすごく迫力がありました。

ひとりひとりの闘士の視線から戦闘が描かれているカメラワークが、まるで自分もその場に参加しているかのような、息づまる緊張感がありました。

特に山の中では、彼らの潜んでいる草や土のにおいまで伝わってくるようです。

観ているこちらも革命闘争に巻き込まれていくかのような力のある作品だと思います。

 

いつ死ぬかもわからない戦闘。それに参加する闘士たちの熱い目が印象的でした。

チェ・ゲバラだけでなく、ひとりひとりの闘う姿が丁寧に描かれているのが良かった。

「平等社会を実現させる」という理想のために、命をかけて共に闘う姿に感動させられました。

 

個人よりも社会の幸福に重きを置き、貧しい民衆を救い、全ての人が平等である社会を実現させようとするー

 

チェ・ゲバラの信念はぶれずにはっきりしていて、誠実に人と向き合い、理想社会を実現しようと全力を尽くす。

そんな彼の言葉に人々が共鳴し、どんどん仲間が増えていき、革命が国中に広がっていく。その様子を観ていて、背筋がゾクゾクしました。

 

チェ・ゲバラは子どもの頃からアレルギー体質で、ぜんそく持ちだったのですね。それなのに過酷なゲリラ戦を指導して闘い抜いた。本当にすごい人です。かっこいい…

 

ゲバラを演じているのはベニチオ・デル・トロ。

当時40前後の彼が28歳のゲバラを演じるのはなんだかな、と思っていましたが、「なりきり演技」がすごく板についていて、観ているうちに違和感はなくなりました。

彼の表情や目線、仕草での細やかな表現がすばらしかったです。

 

この「28歳の革命」を観た後、すぐに続編が観たくなり、二日続けて鑑賞しました。

すっかりゲバラに夢中になってしまった週末となりました。

 

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