映画「エターナル・サンシャイン」あらすじ(ネタバレ)感想と評価
映画「エターナル・サンシャイン」
恋人とけんかをしてしまった後や、別れた後などに、「出会わなければ良かった…」などと思った経験はありますか?
この映画はそういう時に「記憶を除去できる」サービスが存在したらどうなるか、ということを描いてしまった物語です。
この設定が面白いなと思いました。
映画のあらすじ、感想と評価 *ネタバレ注意
主人公のジョエルとクレメンタインのカップルはけんかをして、クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は怒りのあまり衝動的に彼に関する記憶を除去する手術を受けてしまいます。
それにショックを受けたジョエル(ジム・キャリー)は自分も彼女についての記憶を消してしまおうと、同じ会社に依頼します。
でもその記憶を除去する手術の途中で、クレメンタインとの楽しかった頃の思い出がよみがえってきて、彼は「これ以上記憶を消したくない」という思いに駆られます。
彼は記憶の中で、博士に「記憶を消すのをやめてくれ」と訴えますが、現実のジョエルは眠ったままなので、博士にその声は届きません。
そこで彼は自分の記憶の中を、クレメンタインを連れて逃げ回ることになります。
この記憶から記憶へ逃げ回るシーンが、夢の世界を映像にしたようなシュール・レアリスティックな感じで、面白くもあり、ちょっと怖いような時もありました。
記憶の中での、凍ったチャールズ川の上にクレメンタインとジョエルが寝そべるシーンや美しくロマンティックなこと!
恋人同士として過ごしたかけがえのない時間や、懐かしい思い出が全て消されてしまう過程は残酷で、ひどく切ないものがあります…。
二人は最後に「もう逃げ切れない」と消されてしまうことを受け入れ、「ただこの記憶にいることを楽しもう」と言います。
その雪が降る浜辺のシーンが幻想的で素敵でした。
全てを忘れてしまった元恋人同士の二人が、新たに出会いを果たしたとき、どうするのか…。
ラストの二人の笑顔には救われたような気持ちになりました。
失われてしまった記憶の分も、二人にはまた新たに想い出をたくさん作っていってほしいな。
ジム・キャリーが真面目で実直、ちょっと退屈な青年を演じていて、いつものコメディアンの雰囲気とは違うので意外だったのですが、しっくり似合っていました。
ケイト・ウィンスレットも衝動的で破天荒な女性を好演していました。
うまくいかなくなることを恐れずに恋がしたくなるような映画でした^^
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